あなたはビジネスをどんな目的で行っていますか?

利益の為?
従業員の為?
株主の為?
地域貢献の為?

答えは様々でしょう。
そして、正解はありません。
大事な事は、自社としてのプライオリティを明確に持っていること。

こんにちは、株式会社Wonderland の樋口です。

先日、とある歯医者のオーナーと話をしていた時の話です。

歯医者オーナー「私達、医療従事者って、何を目的にやるか難しい立場に居るんです。」
樋口「そうですね。そうかもしれません。そこであえてお聞きしますが、あなたはどの立場を取っていますか?」

歯「私たちは、極端に言うと売上が【お客様】と【国】から入る仕組みになっています。
歯という専門分野にて広い知識を持ち、そして経験を積み、お客様にしっかりと治療を行います。
今やっている治療やサービスが全てだとは思っていません。
もっと革新的な技術を磨き、学び、今では削るしかない手段をどうにかして歯を残してやれないものか?
そんな事を常日頃から考え、鍛練しています。

ここだけの話ですが、私が開業する前にお世話になっていた歯医者では、
非常に利益主義なやり方をしています。
歯はすぐ抜くし、治療に時間はかけるし、表立っては話せないような行為も時には見受けられます。
私はそんなやり方に嫌気が指し、独立を希望するようになりました。

しかし、独立してみて気付くことですが、利益を出さないと開業医というのはやってはいけません。
毎月の家賃、人件費、高い医療器具の支払、広告コスト・・・
売り上げがあがっても毎月垂れ流しのような気がするんです。

ただ、私には志があります。
もっと歯医者という技術を革新させたい。その為に、海外に勉強にいったり、
時には休業もしながらでも学びを深めて私達を求めてくれる患者様の役に立ちたい。
しかし、その志と利益をあげるという考え方は相反するものがあります。
こういう場合、どういう考えを持つべきなのでしょうか?樋口先生はどうお考えですか?」

樋「先生ってやめてください(笑)

二元論って聞かれたことはおありですか?
全ての物事は、表裏一体でできているという考え方です。
例えば、男がいれば女がいる。光があれば闇がある。正義があれば、悪もある。
全ては、逆サイドのその事・モノがないと恐らく維持できないものだと思います。

今のお話しでいくと、会社の経営とは、
【利益】なのか【理念】なのか?ということになるかと思います。

もう少し具体的な話をすると、
アメリカ的な合理主義VS日本的な精神主義ともいえるかもしれません。
僕は経営コンサルタントであり、経営者でもあるので、
アメリカVS日本ではよく頭を悩ませます。
アメリカ的な考えでいくと、合理的な事が正解に思えます。
逆に日本的な考えで行くと多少遠回りをしても人の感情や生き方に焦点をあてる。

かれこれ30年以上経ちましたが、バブルがはじけた時から、
日本は合理化の徹底を目指しているように思います。
いかにコストダウンできるのか?いかに短い時間でその作業をこなすのか?
しかしそこには、人の気持ちはついては行きません。
松下幸之助氏のように、徹底的な日本的経営を実践されてる経営者の方も多く見られます。

だとすると、どちらが大事なのか?

僕の答えは、両方です。
両方とも大事だと思います。

そして、その中でも最も大事なのが、

バランス

です。今の会社状況はどうなっているのか?片方に寄り過ぎていないか?
その絶妙なかじ取りをしなければならないのが、経営者であると思います。

話を戻しますと、利益か理念か?
それは両方大事です。
どちらかでも欠けるときっとバランスを崩し転倒してしまいます。

きっと先生がお勤めされてた医院ではバランスが崩れているのだと思います。
ですから、従業員もたくさんやめられたでしょう?入れ替わりも激しいものです。
そうなると一定のサービスはできませんね。
するとたちまち売上は下がります。
しかし、理念ばかり追い求めるとそれは、会社ではなく
非営利団体になってしまいます。そうすると従業員の給料はあがりませんし、
患者の為に新たな機械を導入することも困難になります。

色んなバランスを見て、しっかりと統括する。
その極めて難しいバランス感覚こそ経営者に求められる資質かと思います。

僕がお会いする方も、中には完全利益主義なお客様もいらっしゃいます。
それが本当に悪いか?と言われると難しいところですが、
従業員の中には不平不満がたまっていることも多く、殺伐としています。
そういう会社は長くは続かないと思います。

お客様の為、従業員の為、地域の為・・・ありとあらゆる方の為、
事業を継続していくのは企業の命題だと思います。」

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